パワコンの種類(容量)を選ぶ基準

 まず初めにパワーコンディショナー(略してパワコン、PCS)の機能を簡単に列挙すると下記のようになります。
1.パネルから流れてくる直流の電気を交流に変換して電力会社の系統に流す
2.1台のパワコンの中に複数の回路が存在し、その回路ごとにパネルを接続する
3.最も効率よく売電できるように電流と電圧を調整する(MPPT制御)

 これらを踏まえてパワコンの種類(容量)を選ぶと、重視するポイントは下記の通りとなります。
A.上記1について、変換効率が高い
B.上記2について、発電所全体の合計回路数が多い(パワコン台数×1台当たりの回路数)
C.上記3について、MPPT制御機能付きの回路数が多い
D.耐用年数や保証期間が長い(=壊れにくい)

 Aは分かりやすいと思いますが、変換効率が高いという事はロスが少ないという事ですので、単純に売電量が多くなります。

 Bは売電量監視装置で異常のあるパネルを発見しやすくなります。回路ごとに売電量を計測(ストリングス監視)する事ができる監視装置を選ぶと、どの回路のパネルに異常があるかが分かりますので、その回路数が多いほどパネルを特定しやすくなります。

 Cは、逆にMPPT制御機能が付いていないと、1つの回路のパネルが故障して発電しなくなった場合、他の回路の発電量も引っ張り下げてしまいます。よって、この機能がたくさん付いている方が1枚のパネル故障による発電量の低下を少なくすることができます。

 最後に1台当たりのパワコン容量と台数についてですが、低圧発電所用のパワコンの容量には「9.9kW」「5.8kW」「4.5kW」など様々な種類があります。容量の大きい物を使って台数を少なくするも、逆に容量の小さい物を使って台数を多くするも、売電量に大きな違いはありません。違いがあるとすると設置手間リスク量です。

 単純に台数が増えると設置や設定に時間が掛かります。その代り1台の重量は軽いですので、作業員の負担や危険は少なくなります。逆に容量の大きいパワコンを使うと、台数は少なくて済みますが、故障した時の売電損失が大きくなります。台数が少ないとそれだけ1台のパワコンにつながっているパネル枚数が多くなるからです。
 上記を考慮して施工店とも相談して決めていけば良いと思います。

 → 太陽光パネルの種類を選ぶ基準
 → 太陽光発電の見積りサイトの紹介
 

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