太陽光発電遠隔監視におけるストリングス監視の効用

 「売電量遠隔監視装置を選ぶ基準」で記述したとおり、監視装置で監視する範囲には発電所全体・パワコン毎・ストリングス毎の3種類があります。そしてその中で最もお奨めなのがストリングス毎の監視です。なぜお奨めなのかは下のストリングス毎の売電量グラフを見ていただければ一目瞭然です。

茨城県ストリング毎
 オレンジ色で示されているストリングス10がの売電が完全に止まっています。比較してみれば分かりやすいと思いますが、この日のグラフをパワコン(PCS)毎で表示したのが下の図です。

茨城県パワコン毎
 この時はたまたまパワコン1、2、5が同時に1ストリングずつ止まっていたのですが、故障しているパワコンの売電量が他のパワコンと比べて低いことは分かりますが、一時的な影の影響かなと勘違いして見過ごしてしまう可能性が高いです。怪しいと思ったとしてもどのストリングに異常があるかを1ストリングずつ調べなければなりませんので、時間も費用もかかってしまいます

 ちなみにこの時はパワコン3台とも「DC/DCコンバータ」の故障が原因でした。この部品は1個3万円以上しますので、部品代と作業料などで合計13万円ほどかかりましたが、ストリングス監視を行っていたおかげですぐに故障個所が分かり、その日の内に部品交換まで完了しました。もしパワコン毎の監視までしかできない監視装置を使っていたら、その日の内に原因を突き止めるのは難しかったかもしれません。そうなると作業料が2倍ほどかかってしまいますし、売電損失も2倍になっていました。

 そう考えると、やはりストリングス監視ができるパワコンと監視装置の組み合わせを選ぶ方が明らかに賢明です。20年という長い期間監視をする必要がありますので、その差はかなり大きなものになります。

 → 売電量遠隔監視装置の必要性
 

コメント

名前

件名

メールアドレス

URL

コメント



管理者にだけ表示を許可する


プロフィール

天意(てんい)

運営者:天意(てんい)
 太陽光発電初心者が投資に失敗しないための知識や業界の動向を現場目線でお伝えしていきます。
 メディアでは報道されない業界の現状や本当の姿を紹介していければと思います。
 → 詳しいプロフィール
 

 
カテゴリ
最新記事
蓄電池よりも経済的!電気自動車「EV」のお得な活用法とは? 2017/10/19
出力抑制を回避する救世主となるか!?IoTを活用したVPPの動向 2017/10/16
FIT法(固定価格買取制度)の原理原則と課題をおさらいします 2017/10/12
みなし認定遅れを巡る太陽光発電業者と経済産業省の思惑と対策 2017/10/05
住宅用蓄電池市場に吹く逆風の正体とは?自家消費を推進するメーカーの動き 2017/09/28
全記事表示リンク
見積りサイト紹介
 見積りサイト紹介
楽天市場
リンク

ページの先頭へ