太陽光発電のトラブルに注意!同じ失敗をしない為のO&M手法は?

 正直に申し上げて、太陽光発電所でのトラブルが目立ち始めています。あるO&M(オペレーション&メンテナンス)会社によると、携わった発電所の実に半分で何かしらのトラブルが発生しているとのことです。放置すれば、漏電や火災事故にも発展する可能性のある発電所トラブル。事業主や施工会社は今後どのような対策を講じればよいのでしょうか。


 よくある発電所トラブル

・トラブル1:パネルの初期不良があったが、メーカーが取り合ってくれない
 メーカーの中には代理店を通さないと対応しないところもあり、代理店が倒産してしまっていると泣き寝入りになるケースも。

・トラブル2架台の強度が足りていない
 台風や大雨で基礎や架台が崩れてしまったが、販売店や施工店と連絡が取れないことや、取れても修復する為の資金的・人的余力がなく、対応してもらえない。

・トラブル3:内部コネクタの断線・バイパスダイオードのショート
 多くは施工中の外部ダメージで発生します。トラブル1と同様、メーカー対応で問題になることが多い。

    断線・ショート

・トラブル4:パネルのクラック
 パネル内に並んでいるセルという片にひび割れが入る現象です。

・トラブル5:パネル固定金具や架台のボルトが外れている
 いわゆる施工不良ですが、順守すべき明確な基準がないため、業者の裁量にゆだねられている点が問題視されています。


 想像以上に難しい製品保証の適用

 発電所のトラブルは稼働後数年が経過してしまうと、施工業者と機器メーカーのどちらに責任があるのか判断が付かす、揉めるケースが良くあります。その原因は第三者機関の竣工検査を受けていないからだと言われています。仮に検査を行っていたとしても施工業者の自主検査によるものがほとんどで、客観的に発電所を検査できていないことが多いです。

 竣工検査を第三者機関が行うことで、竣工前にある程度設計や施工の不具合を特定することができます。それをその時点で修繕しておけば、稼働後にパネルの故障が見つかった場合、製品自体に不具合があったと判断しやすくなります。

 それでもまだ根深い問題として、その不具合を事業者側で立証しなければならないことがあります。厳密に検査しようとすると、設備が整った検査機関に持ち込まなければならず、現実問題難しいと言えます。しかも検査をして製品不具合を立証できたとしても、パネル保証では設置費用まで含まれておりませんので、費用対効果が合わず、そのまま放置されるケースもあります。

 仮に費用面で問題が無くても、25年、30年といった長期にわたってパネルメーカーが存在しているのかという問題もあります。大手パネルメーカーでは再保険が設定されている場合も多いですが、それでも事業者が直接海外の保険会社と交渉し、保険適用まで持っていけるかというと、それもなかなか難しいのではないでしょうか。

    火災

 まとめと対処法

 太陽光発電の不具合は、軽微なものでも放置しておくと火災などの大事故につながる恐れがありますので、早期に修理する必要があります。発電所トラブルを防ぐには、事業者自身が知見を高め、信頼できる製品や施工業者を選定する必要があります。そして、少なくとも、第三者機関による竣工検査は漏れなく実施し、経験豊富なO&M会社に保守・管理を委託して、遠隔監視装置で常時発電所の状態を監視し続けなければなりません。


 → 太陽光発電所の保守・メンテナンスの重要性
 → 太陽光発電所のトラブルとその影響


 

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